予告でちょっと気になってたArc観てきた。
前半は遺体を生きているかのように保存してポーズを取らせるプラスティネーションが中心に描かれる。操り人形みたいに吊るしてある遺体。こんなの画として見たことない!これは良かった。古い会社のビルが(多分)ロケセットで使われていていい味出してる。この会社に何を飾るか、監督や美術さんは相当考えたでしょうね。

後半は不老不死の技術が完成した後のお話。個人的に「若いままでずっと生きられますよ」と言われてもおそらく死を選ぶと思う。既に若くないというのもあるけど、終わりがないって怖いでしょ。始まりと終わりがあるから人生なんじゃないかなぁ。なので、ほとんどの人が不老不死を望んでいるという設定にちょっとついていけない感。近未来の話にしては現代と景色が変わらないからSFとして見るのは厳しい。どうも後半乗れないというか楽しくなかったな。

この映画、全編画がすごくきれいで音楽も心地いい。瀬戸内の景色も美しい。役者さんの芝居は安定感あるし倍賞さんもお元気なんだね。それは見応えあった。あと、「不老不死」について考えさせるという意味では良かったかも。