WAVESを観た。一生に一度の傑作かどうかはさておき、よい映画だった。

町山さんがスクリーンのサイズが変わると言ってたので楽しみにしていた。前半は太陽と青い空、充実した主人公をスクリーンいっぱいに映し出している。それが色々な問題が明らかになってくるにつれ、スクリーンもだんだん小さくなっていく。最も混乱した場面では正方形くらいの形に変化。気持ちや視野が狭くなっているのを表しているんだと思う。これは新しい。

後半は主人公の妹や家族の苦悩が描かれる。絶望的なことが起きても人は生きていかなきゃいけない。辛い時間帯からまた段々とスクリーンが大きくなっていく。観ている方も少しホッとする。上がったり下がったり。人生は波のようということかな。

音楽の効果は大きい。有名楽曲が使われていることが話題になっているが、それだけじゃない映画。そしてとにかく楽しい場面も辛い場面も美しい。若い役者さんも上手い。上映館があまり多くないみたいでもったいない。